2026 年 6 月 6 日から 12 日(太平洋時間)にかけて、WWDC26 が開催されました。
今年は Siri AI と Apple Intelligence がメイントピックで、パフォーマンス向上や Liquid Glass の改善など、去年大きく変わった部分のブラッシュアップも目立ちました。
現地の Special event に参加してきたので、WWDC24 ぶりに、たなたつのラフなレポートをお届けします!

WWDC とは
WWDC(Worldwide Developers Conference)は、Apple が毎年開催している開発者向けカンファレンスです。 新しい OS や開発ツールの発表、Apple のエンジニアやデザイナーに直接質問できる Lab などが行われます。
コロナ以降オンラインで見られるようになったセッション動画は、今年は最初から日本語字幕が付いていて、とても良かったです。YouTube にも公開されているので、Gemini などに質問しながらキャッチアップしやすいのも助かります。
Schedule - WWDC26 - Apple Developer
Here’s what WWDC26 has in store.
developer.apple.com準備編
今年も会社から数人参加することになったので、宿は Airbnb で一軒家を借りました。
このほうがいろいろ安く済むことが多く、無料で洗濯機を使いまくったり、つよつよな食洗機やオーブンも使えたりします。ホストの気配りで、無料のカプセル式コーヒーや洗剤、調味料などが置いてあることもあります。
食べ物の備蓄もしやすいので、今年は現地のコストコで大量買いして夜の外食を避け、食費をかなり抑えることができました。
部屋とバスルームが 1 人ずつ分かれているタイプだと、ホテルとあまり変わらない感覚で過ごせて快適です。

今年も現金はまったく使わず、Apple Pay と割り勘用の PayPay だけで生活できました。
ただ、ホテルで洗濯機を使う場合などは現金が必要になることもあるので、念のため少し持っていくと安心かも。
Uber や Lyft などは日本からでも登録できるので、先にやっておくと楽です。 今年は Waymo(自動運転タクシー)を街中で当たり前のように見かけました。 チップを考慮すると Uber と値段的にはあまり変わらないらしいので、こちらも登録推奨です。今回はレンタカー移動だったので使いませんでしたが、また行く機会があったら使ってみたいです。
eSIM は今年もこれにしました。
地下などではたまにつながりにくい時もありますが、テザリングもできて、特にトラブルはありませんでした。
WWDC の会場にはもちろん Wi-Fi があり、現地ですぐに iOS 27β に上げられるくらいには結構速いので、会場ではネットに困ることはあまりないと思います。
持ち物としては、日差しが強すぎて焦げるので、日焼け止めは必須です。↓めっちゃ効果ありました。
帽子や薄い長袖もあると安心です。また、現地のシャンプーなどと相性が悪いので、個別包装になっている試供品を必要分持っていって使ってみました。毎日違う香りで、めちゃめちゃ忙しい中のちょっとした気分転換になって良かったです。
9〜11 時間ほどの長いフライトで暇にならないように、何かしらオフラインコンテンツを持っていくとよいです。(機内で映画を見られることも多いですが、今年の帰りのフライトでは Wi-Fi や機内エンターテインメントの不調で使えない人もいたみたいでした)
今年は Netflix や YouTube Premium で動画をダウンロードしておきました。帰りはセッション動画を見るとえらいので、13 本見ました。
現地編
Day 0: Welcome Reception
6 月 7 日 (日) の 15 時から 19 時に Apple Infinite Loop Campus で「Welcome Reception」がありました。

ちょうど Infinite Loop で記念撮影したときの写真が、ギズモード・ジャパンに載りました。
長蛇の列を待った先では、テンションの高い Apple のスタッフたちが出迎えてくれて、WWDC の入場に必要な バッジ や グッズ などを受け取れます。
スタッフのアーチの先には Apple の Technology Evangelist の Takeishi-san が待機して動画を撮ってくださっていて、AirDrop で送っていただけました。とても嬉しい思い出になりました!ありがとうございました! (2枚目の写真)

中ではフリーの飲食が提供されていて、いろいろな Apple コミュニティの方々や Apple 社員の方々と話すことができました。
Liquid Glass な WWDC26 の看板とも写真が撮れました。WWDC の写真は指で V を作ってくっつけ、W にするのが定番らしいので、やってみました。

Day 1: Keynote / Events at Apple Park
7 時過ぎに Visitor Center に到着しましたが、かなり前の方でした。きっちり列になっているというよりは雰囲気で並んでいる感じなので、前に行きたい気持ちがあればもっと前に行けそう。
ドーナツやコーヒーが配られるので、朝食なしで並んでも OK。途中「Dub-Dub」「DC」というコーレスが何度もありますが、去年言い過ぎて体力を消費し過ぎたという話を聞いていたので、疲れないようにセーブ気味にしました。

WWDC24 ではセキュリティチェックに時間がかかったので、デバイス類を全部取り出そうとしましたが、今回は機械でのチェックで、iPhone などは取り出さなくても大丈夫になっていて楽でした。
前 6 列くらいは Enterprise 席(企業の偉い人が座る席)でしたが、その 3 列後ろくらいに座れました。半分から右側の席がなぜか空いていて、一般の最前列まで座れる状態でしたが、聞いてみると 右側は直射日光が当たるので、みんな避けている みたいでした。日光に弱いので、普通に左側に座りました。
#WWDC I’m here! Apple Loco moco was so tasty! pic.twitter.com/ArnG6cnQ2E
— たなたつ (@tattn_dev) June 8, 2026
席を確保できたら、Apple Park Caffè Macs で朝食を食べたりしました。朝食がかなり美味しいです。

Keynote の最初に Craig が登場して場を盛り上げた後、Tim Cook が登場しました。WWDC では最後になる「Good morning」を現地で聴くことができて嬉しかったです。
発表内容としては、恒例の新 OS ごとの紹介ではなく、Liquid Glass や OS をまたいだ改善の話から入り、子供の安全性やプライバシーなどの話を経て、Siri AI を含む AI の話に入っていく構成でした。
やはり印象に残ったのは AI についてで、WWDC24 で発表された Apple Intelligence が、ついに今年から本格的に使えるようになっていく、そんな印象でした。
自分が気になったことなどは最後の所感に書きます。
Keynote が終わるとランチタイム。サーモン照り焼きボウルやティラミスなどを食べて、有線ダウンロードブースで Xcode 27 beta や iOS 27 ベータをダウンロードし、アプリがビルドできるか試したりしていました。
SceneDelegate に対応していないアプリをビルドしたら、assert で起動時にクラッシュするのを確認できました。

その後、Platforms State of the Union のセッションを見ました。AI づくしの内容ではありましたが、Device Hub の紹介で、iPhone のシミュレータで横幅をリサイズできるようになっていたのには笑いました。折りたたみ iPhone への伏線だと思いますが、直接的な言及は避けつつ、さらっと見せていたのが面白かったです。
それ以降は、名物の虹色の Apple Park Inner Ringや人工池を見に行ったり、In-person labs で Foundation Models や Core AI などについて Apple のエンジニアにいろいろ質問したりしました。 あと、Siri AI が Waiting list 制 になっていることに気づいて、英語設定にして申し込みました。(翌日くらいに招待されました)

Developer session / Mixer
翌日、Steve Jobs Theater と Apple Developer Center で、1 時間くらいの特別なセッションと懇親会がありました。
社員も普段入れないらしい Steve Jobs Theater に入ってみたかったのですが、時間ちょうどに着いてしまい、満席で入れず、Developer Center のほうでセッションを見ました。残念。ただ、夜に Steve Jobs Theater で別のイベントがあるので、絶対そこでリベンジしようと心に決めました。
内容は Xcode と AI の話でした。WWDC で配られるバッジをコレクションするアプリを Agentic Coding で作ったり、4 台の Mac Studio のクラスタを組んで LM Studio と MLX でローカル LLM を動かしていたりして、面白かったです。

セッションのあとは Mixer という、懇親会 + Apple のエンジニアに質問できる時間がありました。
色々なフードトラックが並んでいて、イベント感があって楽しかったです。

Special Screening of The Mandalorian and Grogu
WWDC の最後の現地イベントとして、19:00 から Steve Jobs Theater で映画 The Mandalorian and Grogu の特別上映会がありました。
午前中は入れなかったので、リベンジのため 1 時間前くらいに行きましたが、Visitor Center にはもう人が並び始めていました。ただ、さすがに早かったので余裕で入れました。
中に入ると、食べ物を自由に取って食べながら待つ感じでした。少しすると だんだん中で列ができてきたので、並びながらポップコーンを食べて待ちました。

シアターの中は おしゃれにライティング されていて、雰囲気に合わせて細かく調整されていそう。
映画の前にはスペシャルゲストとの対談イベントがありました。マンダロリアン・アンド・グローグーの視覚効果監修をされている John Knoll さんが登場し、撮影での Apple の技術活用について話されていました。Vision Pro のアプリで仮想の IMAX シアターを作り、映りを確認したりしているそうです。
映画はもちろん英語で、大きな背景音がある中、加工された音声などを聞き取るのは難しかったですが、展開がわかりやすく、視覚的にも面白くて楽しめました。所々で笑いが起きていて、映画館でも声を出して楽しむ文化なのを思い出しました。

映画が終わってシアターを出ると外は真っ暗でしたが、その分、建物がかなり美しくライティングされていて感動しました!
とにかく、とても良い思い出になりました!これらのイベントは事前登録が必要なので、WWDC に参加する際は、とにかくイベントの登録漏れがないように気をつけましょう。
所感
圧倒的なホスピタリティで、とても楽しかったです! WWDC 期間中は食べ物に困ることがなく、常に無料で提供され、スタッフ全員が参加者を全力で楽しませようとしている姿勢にはいつもすごく刺激を受けます。 来年にはリアルタイム翻訳が当たり前の世界になっていそうではありますが、拙い英語も汲み取って聞いてくれるので、Lab も参加しやすいです。
発表内容としては、Siri AI 推しという感じでしたが、Siri AI は英語からスタートとのことで、日本のユーザーにはかなり待ち遠しい状態です。
その分、時間には余裕があるということなので、App Schema Domain の対応を済ませておきたいところです。まだドメインは多くないですが、System and in-app search に関しては、実装できるアプリも多そうです。
また、個人的に期待しているローカル LLM に関しては、20B パラメータの AFM 3 Core Advanced には iPhone 17 Pro や Air、M4 チップの iPad などが必要 で、それ未満のスペックでは 3B のモデルが使われると考えると、アプリの設計が非常に難しそうです。
下のスペックに合わせるか、オンデバイスはオプションにし、基本的には Private Cloud Compute(PCC)を使い、利用制限があるアプリで制限に達した場合は、他のプロバイダの AI に切り替えるなどの方法で、コストと賢さのバランスを取る 必要があるのかもしれません。
アプリ側のサブスクで AI を提供している場合、PCC の iCloud+ での利用制限緩和と相性が悪いと思うので、基本的には 今の PCC は小規模開発者向けのパブリックベータ的な感じなのかなと思っています。個人アプリで試してみたいです。
そして、Foundation Models が AI を使うための Proxy Interface としてすさまじく進化していて、Apple の AI 以外のインターフェースとしても使えるようになりました。これによって Apple プラットフォームにおける AI の標準 API になっていくのは間違いないので、使い込んでいきたいです。
とにかく、実際のところどうなのかが気になる内容だったので、これからいろいろ試してみたいです。
また参加したいな〜
おわりに
下記のイベントで、WWDC26 について何か話しますので、興味があればぜひ!参加枠はまだ増えます。

