M1 Max をしばらく使ってみました。その感想と日常的に使う中で雑に速度を測ってみたので、その共有をします。
(注: iOS アプリエンジニアのバイアスが多分掛かってます。)
TL;DR
- 何もかも早くて使っていてとても気持ちが良い
- 画面とスピーカーがめっちゃ良い
- 速度面で M1 MBA と比較してそんなに変わらない時もあるので用途次第では M1 MBA でも良い
開封

M1 Max開封
スッキリとした中身。
MagSafe 3 のケーブルが繊維を編み込んだ感じになっていて曲げたりしたときの耐久性が高そうな印象。自分はモニタから USB Type-C で給電しているので、MagSafe はたまにしか使ってないです。
盛り盛りMacBook 届いた!
— たなたつ (@tattn_dev) October 29, 2021
厚み凄い、重さは許容範囲ぎりぎりな感じ
下2020 MBP 13-inch、中M1 MBA 13-inch、上M1 Max MBP 14-inch pic.twitter.com/luhQ9kHACr
結構な厚みや重さを感じるサイズ感。個人的には持ち歩けるギリギリという感じ。
後で速度比較を載せますが、ちょっとした開発ならポータビリティを考えると、M1 MBA の方が良い時があります。
ですね〜裏面のファンの主張もちょっと強めです pic.twitter.com/Imy8JkFlx7
— たなたつ (@tattn_dev) October 29, 2021
サイドに大きめのファンの穴が空いていますが、筐体の厚みやカーブの具合からか端を持ったときに指に引っかかる感じがあってちょっと気になる時があります。
発熱は全然しないので通常ではファン音は全く感じません。iOS 15 のシミュレータの不具合で CPU がかなり使われた時はほんのり温かみがありましたが、静かな環境だとファンの音がちょっと聞こえるという感じでした。
筐体はカクついている印象ですが外側のエッジに丸みがあるので、触り心地は良いです。すべすべ気持ちいい。

キーボード部分の下が黒くなっていて新鮮。キーボードは打ちやすい。打鍵感は M1 MBA に近い。
画面や音はかなり良く、良い設備がなくてもこれでも結構十分という感じです。
Apple TV で「THE MORNING SHOW」や「Ted Lasso」などを見ていますが、映像が綺麗で感動します。
そして小さいスピーカーなのにサウンドに立体感があり、音を大きくしてもかなり綺麗に聴こえます。Mac から離れると立体感が損なわれるので、Mac の目の前で聴くのがおすすめ。
普段は DALI のスピーカーやゼンハイザーのヘッドホンを使ってますが、この Mac で再生する時はあえて繋がず、そのままにして違いを楽しんでます。

ノッチ部分はメニュー項目が多いアプリだと、ノッチをまたぐのでメニューバーに色々置きたい人は気になるかも。自分は特に使いにくさは感じないです。
速度比較
メモリ 16GB の M1 MBA を使っていたのでそれとの比較がメインです。自分が日常的に使っている中で雑に計測しているので参考程度で。何か計測したら追記します。
スペック・環境
- M1 MBA: メモリ 16GB、macOS 12.0.1
- M1 Max MBP: メモリ 64GB、macOS 12.0.1
- Intel MBP: 2020 年、メモリ 32GB、プロセッサ 2.3GHz クアッドコア Intel Core i7、macOS 11.5.1
- Xcode 13.1
- Android Studio 2020.3.1.25-mac_arm
- Unity 2019.4.22f1
iOS アプリのデバッグビルド
https://github.com/pointfreeco/isowords
Flutter アプリのアーカイブビルド
Dart ファイル(lib 下)が 200 個、pubspec.lock 内のライブラリが 190 個くらいのプロジェクト。
Unity アプリのビルド
Mac ターゲットでのビルド。
Final Cut Pro 起動
Final Cut Pro 書き出し
30 秒動画。(YouTube および Facebook、1280x720, 29.97fps, Rec. 709, 高品質)
Logic Pro 起動
何でこんなに差が出るんだろう。なんとなくメモリのサイズが影響していそう。
速度比較まとめ
M1 MBA と比べて 1.4 倍ビルドが早くなったり、Logic Pro の起動速度が 6 倍早くなったりしていてすごい。ビルド時間は当たり前ですが、アプリの起動時間が早くなるというのは想像以上に体験がよく、気持ちよく作業を続けることができます。
短い動画の書き出しや小さいアプリのビルドはそんなに速度が変わらないので、持ち運びのことや値段を考えると M1 MBA でも十分というケースは多そうです。というか M1 MBA がかなりすごい。
M1 MBA を買うならメモリは 16GB にしたほうが良いです。16GB なら Xcode + Slack + Chrome + VSCode くらいならサクサク動きます。Unity や Android Studio も一緒に触りたくなるとちょっと厳しくなります。
M1 MBP はよく知りませんが、M1 MBA で多少無理をしてもそこまで熱くならないので、ファンが付いている MBP のメリットはそんなになさそうです。
まとめ
M1 Max MBP はいいぞ。
すべてが早くて、映像やスピーカーもよく、とりあえずこれがあれば大体のことは良い体験で作業ができるという安心感があります。
筐体が大きくて重く、盛り盛りにすると 40 万は超えるというのは残念ポイントではありますが、それらを良しとできるくらいの他のメリットがありました。
それらを良しとできない場合はメモリ 16GB の M1 MBA がおすすめです。安い早い軽い!
Apple シリコンを使っていると Ruby、Python (TensorFlow 等)、Docker で詰まることがたまにありますが、とりあえず普通のモバイルアプリエンジニアは Apple シリコンで問題ないです。
何かまた気づきがあったら追記します。